投稿日:2021.10.01
プロに聞く!カメラテクニック
暮らしのヒント
最近ではスマホのカメラもレベルアップし
誰でも簡単に素敵な写真が残せるようになりました。
これからの季節は、運動会や紅葉など、カメラ片手に出かけることが増えますよね?
そこでプロのカメラマンに聞いてきました素敵な写真が撮れる、簡単にできるひと工夫。
ぜひ参考にして、思い出をいっぱい残してくださいね。
運動会編その1~走ってくる子どもを撮影する
保護者が撮影するエリアが決まっていたりして、なかなか思うような写真が撮れない運動会。
特に走ってくる子供を撮影すると、ブレてしまったり、
観覧席にピントが合ってしまってたりと、失敗してしまうことも多いですよね。
「一眼レフの場合は、遠くにいるところからシャッターを半押しし
ピントを合わせたまま子どもを追い、シャッターを切るとピントがブレずに撮影できます。
顔認証機能がついているカメラは、常にお子さんの顔を認識させておきましょう。
スマホの場合、撮りたい場所を画面タップするとそこにピントが合いますので
あらかじめ撮影ポイントを決めておき、ピントを合わせておいて撮影しましょう」
ワンポイントアドバイス
スマホ画面をタップすると四角の枠の横に太陽のマークが出ますよね。
その太陽マークを上げ下げすると、明るさの調節ができます。
ちょっと暗いところでも明るく撮影できるので、ぜひ活用してみてください。
運動会編その2~ダンスの撮影
狙うはキメポーズ
大勢の人が写り込むことになるので、なかなかピントを合わせて撮影するのが難しいです。
あらかじめ、お子さんにどんなダンスか一度見せてもらい、キメポーズのようなところで撮るのが一番良いでしょう。
「連写がおすすめです。最高の一瞬だけを切り取るのは難しいので、たくさん撮影し良いものを残しましょう。キメポーズの後も狙い目ですよ。終わった後のほっとした瞬間の笑顔の撮影もお忘れなく!」
ハイポーズ!の写真とは別に
動いている人を撮影するとブレるのは仕方がなく、逆にそれを動きがある写真として残すのも素敵です。
また、応援席で友達と話しているところ、ゴールした後のホッとした笑顔など
自然に出る表情を狙いましょう。
紅葉の撮影編
秋は紅葉が美しい季節ですね。
思わず撮影したくなる美しい風景ですが、美しい色をそのまま撮影するのはなかなか難しいです。
理由は紫外線の青が入ってしまうため。綺麗な赤が紫に近くなることも。
そこでおすすめなのは、半日蔭のような場所での撮影。
カンカン照りの場所よりも、色の対比がある場所の方が濃淡が綺麗に出ます。
また、木の真下に入り上を向いて撮影するのもおすすめです。
葉の裏側から逆行で撮影することで、太陽の光は白く飛び、葉っぱが透けて綺麗です。
紅葉の撮影時間帯は夕方がおすすめ。
赤い光が強くなるので、紅葉の赤がより鮮明になりますよ。
公園編
解放感満点の外遊び中は、遊具で遊んでいたり、ジュースを飲んでいたり、
あまりカメラを意識しない何気ない仕草を狙ってみましょう。
そしてアングルは、座って、あるいは寝転んで、思い切って子どもと同じ目線で。
いつもの何気ない風景が、子ども目線で見ることで違った景色に変わります。
滑り台をちょっと怖がっている様子など、いつも上から見ていて気づかない表情が見えたり
足元の草花がグッと近く、小さなものが大きく見えるなど
子どもの世界を楽しめるかもしれません。
【取材協力】
有限会社 乾写真事務所 乾 剛 さん
H.C.栃木日光アイスバックスオフィシャルカメラマン。
雑誌やポスター、数々の有名作家の作品図録なども手がける。
「基本的に人など動くものの撮影はファインダーがあるカメラ、紅葉など景色の撮影は大きな画面で見られるミラーレスカメラやスマホがおすすめです。
いつもと少し違ったポジションで撮影することで、今までと違った面白い写真が撮れると思います。いろいろな場所からいろいろな角度で、たくさん撮影して試してみてください。」