投稿日:2022.03.15
暮らしを楽にするお片づけ術
暮らしのヒント
新年度がスタートする春。
お子さんの弁当生活がスタートしたり、転職・転勤で通勤時間帯が変わったり
何かと忙しくなる方も多いこの時期。
身の回りをスッキリ整えて、家事時短を図ってみませんか?
あると便利なパントリー!上手な使い方
おうち時間も長くなり、食品ストックが増える傾向にあります。
パントリーは、たくさん入るけれど「どこに何があるかわからなくなる」とお困りの方も多い場所でもあります。
まず、パントリーの上手な収納法をご紹介します。
棚形式の収納の良いところは、正面から見てどこに何があるのか一望できるところ。
また、もっとも使いやすいのは棚の前に立った時に、目線から腰高の位置になります。
その中心ゾーンを中エリア、上部を上エリア、下部を下エリアと3つのエリアに区分して収納を使い分けるのがお勧めです。
出し入れしやすく一望しやすい【中エリア】には
使用頻度が高いものを置くようにしましょう。
【下エリア】
かがんで目線をおろさないと見えにくいため
使用頻度の低いモノをストックしましょう。
使用頻度が高いけれど重いモノ(お米や飲料水など)は、
棚の低い位置におき、キャスター付きBOXや
小型台車などを上手く活用して
引き出せるようにすると使いやすくなります。
【上エリア】は年に一度程度の使用頻度の低いモノ
お重や行楽弁当箱などや、軽いものをストックしましょう。
【収納例】
最下段
・お米30㎏
・500mL ペットボトル24本入り2箱
①液体調味料
②乾麺
③水筒
④油
⑤缶詰
⑥レトルト食品
⑦顆粒調味料
⑧布巾、クロス
⑨お茶パック
⑩お菓子
⑪お弁当グッズ
⑫タッパー
⑬ごみ袋、ビニール袋ストック
⑭紙皿紙コップなど
⑮使用頻度の低いキッチンツール
⑯使用頻度の低いカトラリー
⑰ストック品
種類ごとに分類して収納するのがポイント
細々したものが多い食品ストックは、種類ごとに分類して収納するのがポイントです。
例えば乾物、缶詰、調味料、乾麺など、種類に分けてBOXに入れて収納しましょう。
いつもストックしたい量にあわせてかごを用意することで
入らなくなればストックが多すぎていることに気づけたり、
少なくなれば買い足さないと!と、在庫管理も一目でわかり、楽になります。
下段用おすすめ収納ケース
上段用おすすめ収納ケース
アレンジスタッキングボックス ホワイト【Seria】
16.5 ×31.5×15.2cm
パーツ部分を内側に倒すと積み重ねが出来る優れものです。
※掲載商品は取材時点のものであり、
現在取扱いをしていない場合があります。
中段用おすすめ収納ケース
キッチンの収納
効率を良くしたいキッチン。使う場所の近くにモノを収納することでグンと家事がしやすくなります。
シンクの下は湿気がこもりやすく、温度変化もあり、食品保存には向いていません。
ザルやボウル、まな板、包丁などを収納しましょう。掃除用具などの収納にもおすすめです。
写真のように引き出し式のキッチンが今の主流。
引き出しは中もモノが立ったままで、上から覗いてどこに何があるかが一目でわかるのがポイント。
モノによっては立てて入らない場合もあるため、何をどうしまうかイメージしながら整理しましょう。
【シンク下に収納するもの例】
・ざる、ボウル、バット(鍋)
・まな板、包丁
・ラップ、ホイル類
・掃除洗剤
・食洗器洗剤 等
【コンロ下に収納するもの例】
・フライパン(鍋)
・ふた
・キッチンペーパー
・大きい調理器具
(菜箸、お玉、フライ返し、トング、ターナー等)
・オイルポット、油固め材 等
【調理台下に収納するもの例】
背の高い調味料
・サラダ油
・ごま油
・オリーブオイル
・醤油、さとう、塩 等
・みりん
・料理酒
・酢
・小さい調理器具(栓抜き・ピーラー・キッチンはさみ・爪楊枝など)
調理台下おすすめ収納グッズ
コンロ下おすすめ収納グッズ
子ども部屋の収納術
小さなうちは寝る時も日中過ごすリビングで、いつもパパママと一緒。
成長し個室を使うようになるまでは、子ども部屋は「とりあえずの物置部屋」になることが多くみられます。
お子さんが小さなうちはリビングの一角にカラーボックス1台でよいので
その子が使うモノをひとまとめにしおいておくのもひとつです。
入居時幼稚園生だったお子さんも、小学校高学年にもなると自分の部屋を使うようになります。
衣装ケースを収納の間口一杯に並べてしまっていませんか?
見かけはきれいに整ったように見えますが、使いにくくなってしまうこともあるので要注意です。
特にまだ背の低いお子さんは、上のパイプにかけたものは自分で出し入れができません。
小さなうちはキレイに見せるよりも、自分で継続して管理できることを優先しましょう。
引き出し式の衣装ケースには、ブックスタンドなどを使って服を立てて収納するのがお勧めです。
衣類をたたんでしまうことが多い乳幼児。
服も小さく、持ち運びも多いため、
たたんでしまう方が管理もしやすいです。
引き出し式の衣装ケースに
ブックスタンドなどを使って
服を立てて収納するのがお勧めです。
小学生になりサイズアップする時期がきたら、
たたむ収納に吊るす収納を加えると、使い勝手がよくなります。
【幼稚園~小学校低学年】
*衣類の上段はOFFシーズンやお出かけ着など
*ブランコハンガーを使って下段を作り、普段使いの服、ONシーズンの服を吊るす、
あるいはたたんで小さなボックスで引き出し式収納にするのがおすすめ
【小学校高学年~】
*服のサイズも上がり、既存のパイプに手が届くようになってくる高学年。
勉強教材や部活などの道具も増える時期。制服などになると普段使いの服は少なくなる傾向もあります。
*上段にトップス、下段にボトムスやカバンなどを吊り下げ、収納空間を有効に活用しましょう
クローゼットが折れ戸の場合、両端は折れた扉が来るため、
衣装ケースがギリギリのサイズになると、引き出せなくなることもあります。
折れ戸の場合、端の部分は引き出し収納を使わず、使用頻度の低い衣類を吊るして収納したり、
OFFシーズンのモノや使用頻度の低いモノ(季節家電やスーツケースなど)の収納場所として活用することがおすすめです。
上部棚には取っ手付きのBOXがお勧めです。
OFFシーズンの服や思い出のものや作品など、保管はしたいが使用頻度の低いモノを
分類してBOXにまとめ、上部に収納しましょう。
衣類を効率的に収納するおすすめグッズ
カラーボックスの棚板を増やしたり、
位置を変えたり、突っ張り棒を使うなど
ひと手間工夫すると、
登園の身支度コーナーや
ランドセルラックになります。
カラーボックス Nカラボ 3段(ホワイトウォッシュ)
幅41.9cm×奥行29.8cm×高さ87.8cm 【ニトリ】
リビングなどママの近くがいい時期は、無理に個室にモノの定位置を作らず、
モノを置く場所も収納形式もその子の成長に合わせていきましょう。
「自分で継続してできる」ような環境づくりが大切です。
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【取材協力】
株式会社SSS-Style-Plus
代表取締役 小堀愛生(こぼりめぐみ)さん
高校生と中学生と小学生の3児の母。
(社)サスティナブルライフ協会代表理事、(社)ハウスキーピング協会 整理収納コンサルタント、(社)親・子の片づけ教育研究所 マスターインストラクター、認定子育てハッピーアドバイザー、その他建築関係の資格も所有(二級建築士、インテリアコーディネーター他)
著書『子どもが片づけしたくなる104のアイディア』