投稿日:2025.05.09
水回りがカビる前に!梅雨前にやっておきたい掃除
住まいのお手入れ
梅雨が近づくと、家のあちこちで気になってくる「カビ」。
特に水回りは湿気がこもりやすく、知らないうちにカビが広がってしまうこともありますよね。
でも実は、カビが生える前の"ちょっとしたひと手間"が、快適な暮らしを守るカギになるんです。
今回は、日頃からできるカビ予防のポイントを、原因の理解から場所別の対策、
そして日常における掃除の工夫まで5つの視点でご紹介します。
本格的な梅雨が来る前に、気になる水回りをすっきり整えておきましょう。
水回りの石鹸カスや水アカがカビの原因に!?

キッチン、お風呂、洗面所など水回りで見かけるカビは湿気に加え、
せっけんカスや水垢といった汚れを“栄養源”として繁殖します。
特に水回りは湿度が高く、汚れもたまりやすいため、カビにとっては理想的な環境です。
カビは、環境条件(湿度や温度、栄養源)が整えば、数日で目に見えるほど成長する可能性があります。
カビといえば黒のイメージがあるかもしれませんが、実はカビには段階があり、
最初はピンク色、次第に茶色、そして黒へと変化していきます。
ピンクのうちはブラシで簡単にこすり落とせますが、
黒くなると根を張ってしまい除去が大変に。
カビが生える前、そして生えてしまっていも黒カビができる前のピンクのうちに
掃除しておくことが、一番効果的な対策になります。
お風呂の天井とトイレのホコリに注意!見落としがちな水回りのポイント

お風呂場はカビが発生しやすい場所として知られていますが、
中でも意外と見落とされやすいのが天井です。
天井は湿気や温かい空気がたまりやすく、
カビの胞子が付着・繁殖しやすい条件がそろっています。
にもかかわらず、日々の掃除では手が届きにくいためつい後回しになりがちです。
そんな天井のカビは、床拭きワイパーにナイロンタオルなどをセットしてこすり洗うと簡単に落とせます。
その時に水をかけるのはNGです。
水をかけてしまうとカビの胞子が飛散したり、水滴が垂れて湿気を与えたりする可能性があるため、
こすり洗いがポイントです。
また、お風呂では「掃除+乾燥」がセットでカビ対策になります。
入浴後は、壁や床の水滴をきったり、換気扇をしっかり回して湿気を逃がす習慣をつけましょう。
湿ったまま放置しないことが、カビの発生を防ぐカギになります。
一方で、トイレはあまりカビが生えるイメージはないと思いますが、注意が必要なのが「ホコリ」。
床やタンクの裏などにたまったホコリが餌となって、カビが生える原因になることがあります。
そのため、ホコリをためないように、こまめに拭き掃除をすることが大切です。
とくに、便器の裏やすき間などの細かい部分は、普段から軽く掃除する意識を持っておきましょう。
⇒浴室のカビ撃退法について過去のコラムで紹介しています。こちらをご覧ください。
排水口こそ要注意!水の「よどみ」がカビを呼ぶ落とし穴

キッチンや洗面台、浴室などの排水口は、湿気と汚れが常に集中する場所。
特に見えにくい排水口の内部では、水の流れが悪くなり「よどみ」ができることで、
カビが発生しやすくなります。
このよどみの原因のひとつが、ゴミの放置です。
洗面所や浴室なら髪の毛、キッチンでは油汚れや食べ物の汁などが排水口にたまることで、
水の流れが悪くなり、カビの温床に。
毎日しっかり水を流しているつもりでも、フィルターやゴミ受けにたまったままの汚れが
「よどみ」を生んでいるケースも少なくありません。
対策の基本は、排水トラップを外して中までしっかり洗うこと。
ゴミキャッチャーの部分だけでなく、封水筒まで外して掃除をすることが重要です。
このときにおすすめなのがブラシタイプの掃除道具です。
スポンジよりもブラシの方が、排水トラップのカーブや隅、突起のある部分まで届きやすく
効率よく汚れやカビを落とせます。
また、できるだけゴミをためずにすぐ捨てることも大切です。
週に1回でも良いので、中までこすって掃除する習慣をつけることで、
梅雨のカビ発生をぐっと防ぐことができます。
⇒排水口掃除について過去のコラムで紹介しています。こちらをご覧ください。
キッチン家電にも潜むカビリスク!見落としがちな「内部」をチェック

水を使うキッチン家電にも、カビのリスクは潜んでいます。
特に注意したいのが、食洗機と冷蔵庫の製氷機です。
食洗機は湿気がこもりやすく、内部のフィルターや排水部分に汚れがたまるとカビの温床に。
掃除の際は、パーツを外して細かく洗うことが基本。
さらに、空の状態で運転する“クリーニングモード”を定期的に使うことで、内部の見えない部分も清潔に保てます。
また、冷蔵庫の自動製氷機の給水タンクも見逃せません。
特に中に使われている活性炭フィルター部分はカビやすく、においの原因にもなります。
定期的にお手入れをすることで、カビ予防と安全な使用につながります。
「もう一歩」の心がけがカビを防ぐ!日常掃除の習慣化がカギ

カビを防ぐために必要なのは、特別な洗剤や大がかりな掃除ではありません。
日頃の掃除に「もう一歩」の手間を加えるだけで、
カビの発生をぐっと抑えることができます。
たとえば、排水口や蛇口の根元、浴槽のフチなど、
いつも見過ごしがちな場所をブラシで軽くこすっておく。
このちょっとしたひと手間が、大きな差になります。
また、各水回りに掃除用のブラシを置いておくことがおすすめです。
目につく場所に道具があれば、ついでにここもと自然と手が伸びるようになります。
これを習慣にすることで、「カビが生える前」の予防が日常に組み込まれていきます。
お掃除便利グッズや掃除におすすめの洗剤について過去のコラムで紹介しています。
以下の記事をご覧ください。
※過去のコラムのため、お掃除便利グッズは現在発売していない場合もあります。ご了承ください。
⇒お掃除便利グッズについてはこちらをご覧ください
⇒掃除におすすめの洗剤についてはこちらをご覧ください
【記事監修】マルヤハウスクリーニング
株式会社マルヤクリーニング事業部
NOP法人日本ハウスクリーニング協会栃木校
一般社団法人日本整理収納協会 代表理事
TEL:0283-23-0382
浦野清美さん
木村京子さん